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誰にでもできる運動
イスラエルでは、高校や中学の教育の中にもGagaが浸透しています。バットシェバの若手ダンサーは、講師として高校にGagaクラスを実施するために派遣されています。
イスラエルで開催されているピープルクラスでは、少し太ったおばさん、運動不足の男性などなど、様々な人が集まってきます。
コンテンポラリーダンスのダンススタジオが、運動のため社交場として機能しているのです。

(写真:GAGA/ピープルで指導するオハッド・ナハリン)

Gagaの始まりは、「ピープル」から。

バットシェバ舞踊団の事務員たちが「自分たちも動きたいので、何かクラスをしてくれないか?」という依頼に答えるため、ナハリンは自分自身で開発した動きのメソッドを使ってみました。
ダンスをしたことのない事務員たちにも、楽しく無理なく体を動かすには、何をしたらいいか。そこで、Gagaは生まれました。

どうして、みんながGagaに参加したがるのか?

Gagaは、経験やスキルを問いません。そして、体への負担がありません。ですが、不思議と終わったあとには汗をたくさんかきます。そして、独特な満足感が生まれます。

Gagaでは、参加する人は自由に動きます。しかし、なぜか一体感が生まれます。
例えば、「隣の人に笑いかけなさい」「向き合って、ペアになって動きながら今日あったことを話して」という講師の指示もあります。単に、講師の動きの指示をこなすのではなく、参加者同士のコミュニケーションから生まれる体の動きと心の変化を引き出します。

スポーツジムや個人のトレーニングとは違って、他人との関係や集団での動きの連鎖などを感じながら、体を動かします。単に体を動かすことが目的ではなくて、相手を受け入れる、尊敬する、という感覚が体験できます。


(写真:GAGA/ピープルで指導するオハッド・ナハリン)

ごく自然に踊る場所(コミュニティーアート的なダンス)


体を動かす、ということは、まったく自然なことです。誰が教えたわけでもなく、子供は音楽にあわせて踊り始めたりします。Gaga/ピープルは、そういった本質的な行為の場を作ります。

「こういうダンスをしなさい」「この動きをしなさい」という指示は一切ありません。講師の言葉に合わせて、自分で動いていくことで、自然とダンスをしているような動きと気持ちに変化していきます。そして、ダンス的な動きの楽しさに気が付きます。

講師は、否定的な言葉を一切使いません。「これはダメ。こうしなさい」とは言いません。「全身の皮膚を伸ばして」「足の裏を床に擦りつけて」「指全部に意識を感じて」など、分かりやすい言葉を投げかけます。その言葉から想像する自分の動きを、流れに乗って進めていくことで、楽しく、独創的な運動ができるのです。

死んだ肉にならないように!

講師が言う唯一の否定的な言葉は、「死んだ肉にならないように!」。
Gagaには、一連の流れがあります。想像力の層を重ねていくことで、単に一つの動きを繰り返すのではなく、自然と思いもかけない複合的な動きが出来てきます。自分でもびっくりするくらいの動きが出来てきます。
しかし、もしGagaのクラスの途中で動きを止めてしまったら、その積み重ねがすべて無くなってしまいます。ですから、疲れても動きを止めるのではなくて、動きの度合い(ボリューム)を落とす、という調整をして、動きの積み重ねを維持することが重要です。
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